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2023-12-20

コラム

ウイルスミスvsプーチン

ドライブ マイ カーの国際長編映画賞の朗報も、ウイル・スミス氏のビンタが一気に吹き飛ばしてしまった感のある2021年のアカデミー賞だった。ウイル・スミス氏の振る舞いに対し、日本では、家族を思う男気を称賛する向きが強かったそうだが、アメリカでは氏を非難する声のほうがはるかに上回ったとのこと。
これは、現在のロシアによるウクライナ侵攻と無縁ではなく、今アメリカの人たちは暴力というものに対していつも以上に敏感になっているからではないかと思う。
ほとんどの国民が永劫戦とは無縁と信じてやまない日本と、自国の元首が他国への侵攻を決断する様を何度も見てきたアメリカ人とでは、振るうにせよ被るにせよ暴力というものに対するリアリズムも覚悟も全く違うのではないだろうか?
確かにクリス・ロック氏の発言は悪趣味であり、ついカッとなってしまったとしても理解はできる。また仕事柄”芝居”じみた振る舞いが体に染み付いている映画俳優にとっては条件反射の様なものだったのかもしれない。
プーチンの場合には、その政治的信条、(我々から見れば)偏った歴史観、それに加え、西側の思惑が間接的にも直接的にも、このイかれた独裁者をして軍事侵攻を決断せしめるまで追い詰めたという側面もあるのではなかろうか?
ウイル・スミスとプーチン。程度には雲泥の差はあるが暴力は暴力。たとえ1発でも、”パチン”と、そして”ドカン”とやってしまえばいずれも責められてしかるべきであろう。
中国に見習うべし。同じく西側の圧力を受けながらも、武力ではなく、国策と志ある個々人の努力をもって、日本を大きく凌駕する経済大国へと登りつめ、文化大革命の負の遺産を払拭したではないか。
威嚇も牽制も朝飯前の眉をひそめたくなる国であることに違いはないが。

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