ミラノ マルペンサ発 ー 成田行き　何かが起きる！

「機内にお医者様はいらっしゃいますでしょうか？」そんな映画かドラマのような機内放送をほんとに聞いたことのある人はどれくらいいるだろうか。しかもその”患者”がたまたま乗り合わせた知人だったなんて。「堀井様ですか？」そう声をかけてきたキャビンアテンダントによると、搭乗口ロビーでばったり出会い二言三言ことばを交わした知り合いの女性が通路で転び、顎を幾針か縫うほど切ったとのこと。連れのいなかった彼女の車椅子を押して、成田空港出口まで送り届けることになった。
　こんな風に、イタリアに住んでいるあいだ何度か一時帰国する際には必ずと言っていいほどハプニングがあった。
　こんなこともあった。搭乗前、滑走路を見下ろせるレストランで食事をしていると、機内に載せるスーツケースを運ぶトラックの荷台から１つが落下。しばらく滑走路に置き去りにされているのを好奇の目で見ていた。成田に着いてみると自分のスーツケースも同じような憂き目にあっていたことが判明。調べてもらうと、「お客様のお荷物は今ヒースローです」と！明日は我が身。
　2001年10月には、機内で11時間カンヅメということもあった。実際の預かり荷物の数が、チェックインした記録の数より1つ多いという理由でだ！アメリカの同時多発テロの直後だっただけに、ピリピリしていたのだろう。にしても11時間！？
　そして、子供は日本で産み育てたいと帰国を決めた時も、身重の妻は機内で具合が悪くなり、猫２匹を連れ帰った時でもあった為てんやわんやだった。成田ではまたもや車椅子、この前は知人の女性だったが、こんどは我が妻を乗せて押す羽目に。
　まさか自分の身にこんなことが！と思ったことがふりかかる、
マルペンサ ー 成田はそんなミラクルスカイウェイなのだ！